そば・うどん料理においては、海苔はあくまでも脇役。しかし、その脇役が時には主役を支える大事な役割を担います。 風味と価格のバランスを重視しておられるそば・うどん店様向けに、おすすめの業務用海苔や関連商品をご紹介いたします。

オーダー品と規格品の違いについてご説明いたします。

基本的に在庫を持たず、お客様からのご注文があってから製造を開始いたします。 価格、性質、産地、加工形状、場合によっては入り数の調整など、できる限りお客様のご要望にお応えすることができます。 お客様専用として、原料海苔の段階から確保することができますので、１ヶ月あたりのご使用数量などをお尋ねすることがあります。 製造から発送まで、５営業日程度の日数をいただいております（繁忙期はもう少し必要な場合もあります）。

当社で常に補充と販売を繰り返している、いわゆる在庫品です。たくさんのお客様のご要望に合うように、性質や色見などを考慮した製品ですが、 海苔にこだわりを持つ方には物足りなさが残るかも知れません。数量的には常に切らさないように補充していますが、大量にお求めになる場合にはその旨お申し出ください。 平日１４時までのご注文なら、当日発送が可能です。

海苔の産地は様々です。一般的には有明海産が有名ですが、こと業務用に関しては、産地ごとの特徴を見極める必要があります。 ここでは、当社がよく買い付ける生産浜についてご紹介いたします。

毎年、日本で一番早く海苔が採れる産地としても有名です。比較的リーズナブルなものが多いように見受けられますが、 その割には焼き色もあり、様々な使い方に向いています。

いわゆる「江戸前」です。そのブランドの高さゆえか、比較的高値で取り引きされています。全体的に青のりを含んだような 独特の良い香りがしており、この浜の海苔しか買わないという方もいらっしゃるくらいです。

宮城県産のものと似ている感じがします。青のりの産地でもあり、それを含んだ「青飛び」と呼ばれる板海苔の産地で知られています。

業務用向け海苔の大産地です。比較的しっかりした作りのものが多く、太巻き寿司用など、酢飯をしっかりと包み込んでくれます。

「海苔といえば有明海」といわれるくらいに有名な大産地です。味もよくて歯切れもよいので、贈答品などにはこの生産浜のものが利用されます。 高級江戸前寿司店ではよくご指名される生産浜です。

グレードと太さの組み合わせは何通りにも考えられますが、当社のきざみ海苔（規格品）は一般的なお客様が 好まれる組み合わせのものを予め準備しております。

グレード：標準２mm, ３mm

当社で扱っているきざみ海苔の中では、最も一般的なグレードです。ちらし寿司や海鮮丼などにご使用いただいており、 見た目を重視するお客様におすすめです。

---

グレード：波印３mm

お求め安い価格に設定した業務用きざみ海苔です。 少し緑掛かっている色味をしていますが、お弁当の下に敷くなど、水分を吸わせることにより、黒く見えます。

---

グレード：徳用２mm

価格重視のお客様にご支持をいただいております。色・艶などは上位の業務用きざみ海苔と比べて黄色に近い色味ですが、 丼物の下に少量敷くだけの使用などには十分です。

お客様の用途と好みによりますが、以下のようなご利用シーンを想定しています。

当社では一番よく受注する太さです。上品な印象を与えますので、海鮮丼や上級そばなどにいかがでしょうか。

そば・うどん店様でよくご利用いただく太さです。麵の太さと合っているかと思われます。

あまりご利用いただいていない太さですが、田舎風の素朴な印象を与えます。

きざみ海苔の規格品またはオーダー品においても特にご指定がない場合は、当社が扱っている様々な産地の原料を適切な割合にて混合しています。 ほぼ同程度のグレードのものを使用しており、それ程ばらつきは感じられないように工夫しています。 もちろんオーダー品としてご注文いただければ、産地限定などの対応もいたします。

フィルム海苔に使用されている原料海苔の産地についてご説明いたします。

海苔の品種的には国産と同じものですが、原藻から板海苔にする際、比較的薄く成型されます。 よって、国産と比較するとパリパリ感が増すため、手巻きタイプなどのように食べる直前に巻くようなご利用方法に向いています。

価格を考慮すると、色見においては韓国産には敵いませんが、味の良さにおいては、やはり国産です。 オリジナルのフィルム海苔の製造を承る場合には、国産原料をおすすめしています。